共有名義になっている不動産はどのように処理すれば良いのか

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更新日:2019/09/16

共有名義になっている不動産はどのように処理すれば良いのか

共有名義になっている不動産はどのように処理すれば良いのか

様々な事情によって不動産が共有になっている場合があります。
 不動産が共有状態のままだと様々な問題が生じます。

例えば・・・

  • ・ 全員の承諾を得ないと売却ができません。
  • ・ 地代・家賃等が発生している場合、持分に応じて按分する必要があります。
  • ・ 固定資産税や修繕費用等の維持費が発生した場合にも按分する必要があります。
  • ・ 持分権者のどなたかが無くなった場合、更に相続が発生し、持分が次第に細かくなっていきます。

以上の不都合を回避する為にはどのような手続を取れば良いのでしょうか。

具体的には、「共有物分割請求」という手続があります。

この「共有物分割請求」という手続は、他の共有持分権者に対して、①当該不動産を売却して代金を分ける(換価分割)、②自身の持分を買い取って欲しい、又は自身が全員の持分を買い取る(代償分割)等の方法によって共有状態の解消を図る制度です。
もっとも、「共有物分割請求」を行うにあたっては、全共有持分権者の相続関係や持分権を確定する為に、時に大量の戸籍を取得し、相続関係図を整理する必要があります。また、手続が始まった後も不動産の評価をどのように算定するか等の様々な複雑な問題が生じ得ます。
「共有物分割請求」についてお考えの方は一度当事務所にご相談下さい。

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【著者情報】


家事部 部長 福岡県弁護士会(弁護士登録番号:45028)

2007年 慶應義塾大学法学部 卒業

2009年 慶應義塾大学法科大学院法務研究科 修了

2010年に司法試験に合格し、東京都内の法律事務所を経て、2014年より弁護士法人グレイスにて勤務

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